グループ展「第1回 新百合デッサン会展」が無事に終わりましたので、ご報告させて頂きます。
展覧会の際に、ご来場頂きました方々には心より御礼を申し上げます。
毎日多くの方々が鑑賞に来られ、グループ展は盛会裏に終わることができました。初日から50枚ほど用意していた当会の持ち帰り自由のご案内チラシが2日目朝には無くなりそうになり、急遽大量に増刷したことなどは象徴的な出来事でした。
展覧会鑑賞後の入会希望者が次々と現れ、終了後のお申込み連絡も含めて、最終的に4月24日のデッサン会までの間の入会希望者は12名に上りました。そのうち7名が3月27日のデッサン会に、3名が4月24日のデッサン会に実際に入会されました(残り2名は4/27現在未定)。単に鑑賞者が多いことだけでなく、入会の申込みがたくさんあったことは、評価のバロメーターとも言えるので、大変喜ばしいことでした。
このように展覧会が盛り上がりましたのも偏に会員各位の様々なお力添えの賜であります。厚く御礼を申し上げますと同時に、この喜びを分かち合いたいと存じます。
以下、今後の参考の為にご報告を記載致します。
[参加状況]
記念すべき第1回ということで、半年近く前からできる限り会員全員参加を呼び掛けましたものの、中々そうはいきませんでした。初心者の気持ちを改めて顧みる良い機会となりました。
それでも最終的には15名、30作品の参加となりました。
[搬入、飾付]
4月10日の搬入、飾付ついては予定通りでした。15時半から懇親会があるので、それよりも遅くなることは許されませんでしたが、13時から開始で、1時間半くらいで終了しました。やはり、出品者が全員で一斉に行うと早いものでした。要領も分かりましたし、参加者の増えそうな次回はもっと早まりそうです。
作品の配置に関しては、筆者(篠田)とベテランの山本さんが中心となって決めさせて頂きました。また、各絵画の上辺と下辺を結ぶ中心点と床までの高さを148センチメートルになるように統一致しました。女性や高齢の方の鑑賞が多いのでやや低めの設定です。
可動パネルを最大6枚使用できるところ、今回は2枚ずつ2ヶ所、計4枚使用しました。仮に最大に使用したとして、麻生市民ギャラリーで飾れる作品点数のマックスは普通に飾ると大体34点前後ということになりそうです。もちろん、ギリギリに詰めたり2段掛けにしたりすれば、さらに飾れます。
他に照明の調節など、細かな作業は多々ありましたが、皆で協力して取り掛かり、あっという間に終了したという印象でした。
[懇親会]
第1回の懇親会は、グループ展の参加者11名、同不参加者4名、計15名の参加で行われました。
麻生市民ギャラリーから歩いて数分の近距離にある中華料理専門店が会場です。今回、開始時間が中途半端になってしまったのは問題点となりました。次回は皆さんの知恵をお借りして、改良できたらと考えています。
各自好きな飲食物を好きなだけ注文し、覚えておいてレジで申告して各々支払うアラカルトの形式は、理にかなっているし概ねご賛同頂けました。但し、遠慮がちになり過ぎてしまう難点もあるので、改良の余地が無い訳ではありません。割と短い時間で終了しましたが、高齢の方が多いし、スマートで良かったのではないかと、筆者などは思う次第です。
なお、乾杯の音頭をとって下さった茂木さんには真に感謝申し上げます。また、山田さんはグループ展には出品していないのに、よく来て下さいました上、お話が上手で、特に場を盛り上げて下さっていたのが印象的でした。それと、もう少し飲むと山本さんのどじょうすくいが観られているところでした。
[受付当番]
受付当番に関しては、1日を前後半の2交代にし、それぞれ2人ずつの当番を6日間行うので、計24人分を充てていく必要がありましたが、割と協力的で、思ったよりはすぐに決まりました。
今回、この受付当番の重要さを再認識致しました。
なぜならば、ただでさえルールで来場者数のカウントをしなければならない中で、大勢の鑑賞者が来場する際というのは、当番の方の友人、知人なども来ている場合が多いので、その対応にも次々と追われる為、受付当番が2人いても結構忙しくなるからです。
一方、結果的には、この受付当番をすることをきっかけに、当番同士の、あるいは来場者との交流が一気に深まるということを改めて確認する思いでした。実際、「グループ展のお蔭で随分と気心が知れるようになった」との声が聞かれました。懇親会、搬入出の機会と並んで、受付当番は大いなる親睦の機会と言えます。
[出品作]
冒頭に記しましたように、盛会だった背景には何より出品作の充実振りが上がるのではないでしょうか。当事者が文字通り自画自賛のようになってしまっては浅はかな話ですが、少なくともそうした評価の声が現実に多々聞こえてきました。
筆者(主宰者)が言えることは、何より多様性があって素晴らしかったことです。
画材の観点で言うと、油彩5点、アクリル2点、水彩11点、パステル5点、水彩とパステルの混合1点、色鉛筆2点、鉛筆1点、コンテ1点、エッチング2点でした。
テーマ別の観点で言うと、人物画20点、静物画5点、風景画2点、(人物+風景等)複合画3点でした。なお、そのうち当デッサン会で描いた人物画が8点ありました。
そして画風の観点で言うと、大半は具象画でしたが、抽象的なものも僅かにありましたし、同じ具象でも、アカデミックに写実的に描いたものもあれば、固有の色や形を犠牲にして個性的に描いたものもあり、また、シュールレアリスム的なもの、デザイン構成的なものなどもありました。
この多様性こそ誇るべきものと考えますし、会の継続・発展の為にも、是非今後も維持されていくことを願っております。
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